●運転資金ってなに?
●どうやって計算するのかな?
●目安の運転資金っていくらだろう?
こんな悩みに答えていきますね。
飲食店に関わって約30年、たくさんの失敗と苦労と感動を肌で感じてきたYUKIOです。
あなたには私の失敗と苦労は避けてもらえるよう、成功や感動はぜひ知ってもらいたく発信しています。
私も経営者になりたての頃は計算方法や目安も知りませんでした。
知っていたのは「運転資金」という言葉だけでした。。恥ずかしい過去です。。
運転資金も様々な種類がありますが、ここでは飲食店向けに絞って解説します。
あなたが安定した運転資金を確保できないと
●あなたの従業員が笑顔で生活を送れない
●あなたの家族が笑顔で暮らせない
●あなたの家族にやりたい事をやらせてあげられない
こんな未来にないように注意して下さいね。
こんな方におすすめ
●運転資金について知りたい方
●運転資金の計算方法や目安が知りたい方
●運転資金を安定させて従業員や家族を幸せにしたい方
以下の記事では私が実際にファクタリングを利用した「体験談」をもとに、おすすめの5社をランキング形式で紹介しています。
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運転資金とは
運転資金とは経営に必要な従業員の給料や食材・備品の購入費、家賃の支払いなどに使う手元の資金のことです。
運転資金の内訳
運転資金は「固定費」と「変動費」の2つから構成されています。
まずこの2つについて理解しましょう。
固定費とは
固定費とは、売上や生産量の大小にかかわらず
一定の金額が発生する費用で家賃や給与、店舗維持費などです。
また、売上が変動しても一定の金額がかかるため
ポイントはどう抑えるかです。
変動費とは
一方、変動費とは売上や生産量に応じて変動する費用で
原材料費、人件費、消耗品費などです。
売上や生産量が大きくなれば、これらの費用も増え
逆に下がった場合は費用も減ります。
ポイントは売上や生産量にあった使い方をすること。
経営(必要)運転資金とは
一般的に「運転資金」は「経営運転資金」や「必要運転資金」とも呼ばれますので覚えておきましょう。
飲食店の運転資金の事情として入金が後になってしまうクレジットカードや
キャッシュレス決済の比率も上がってきましたよね。
そうは言っても当日入金になる現金のお客様もいて
取引のほとんどが「信用取引」であるBtoB(企業と企業の取引)よりも安定している傾向です。
BtoBより安定しているとはいえ、天候や時期に売上が左右される飲食店の経営は決して楽ではないですね。
運転資金がこの先どのように増えたり、減ったりするのか予知することは重要です。
私は日々の運転資金の流れを把握するために自作の「資金繰り表(運転資金がいつ、いくらあるのか)」をチェックしていましたよ。
以下の記事では今さら聞けない資金繰り表の作り方と使い方を詳しく解説しています。
※当サイトの一部の記事にはプロモーションを含みますが、収益は更なる良い情報発信に活用させて頂きます。
運転資金の計算方法と仕組み
運転資金の計算方法について解説しますが
算出には「売掛金・買掛金・在庫」を理解する必要があるので、簡単に触れておきますね。
運転資金の計算方法
この公式で計算できます。念のため項目も解説します。
●売掛金:売上は立っているが、まだもらっていない売上・現金(クレジットカード・キャッシュレス決済等が該当)
●在庫:加工・調理又は販売するために持っている原材料や製品又は商品の金額(在庫している品物)
●買掛金:仕入代金や外注した加工費の未払い分のこと(支払っていない代金)
結果の見方は
マイナスなら資金繰りが不足している厳しい状態
プラスなら運転資金に余裕がある状況
例をあげて計算してみます。
(例)売掛金(40万)+在庫金額(55万)ー買掛金(100万)の場合=-5万円
この場合、-5万円、マイナスなので運転資金は厳しい状況です。
(例)売掛金(50万)+在庫金額(55万)ー買掛金(85万)の場合=20万円
この場合、20万円、プラスなので運転資金は少し余裕がある状況です。
運転資金と「売掛金」「買掛金」「在庫」の役割
運転資金は「売掛金」「買掛金」「在庫」が深く関係している事が先の計算式より分かったと思います。
ここでは、各々の役割について解説します。
運転資金を安定させるための「売掛金」の役割
売掛金が少なければ運転資金は安定すると説明してきました。
飲食店もクレジットカードやキャッシュレス決済が増えていますね。
今までは無縁に近かった売掛金が増えてきたのです。
飲食業界も「売掛金」がジワジワ増えてきた!!
では一体どのようにすれば安定するのでしょうか?
結論は、売掛金は早く現金化すること。
時代の流れですからキャッシュレス決済による売掛金の発生は仕方ないのですが
早く現金化することが重要です。
飲食業界も売掛金を現金化できる「ファクタリング」サービスが必要な時代になってきました。
入金される前に現金化できると運転資金に余裕ができるのです。
実際に私もファクタリングを何回か利用し失敗と成功の両方を経験しました。
あなたには失敗して欲しくないので下の記事を読んで下さいね!
運転資金を安定させるための「買掛金」の役割
売掛金が少なく、買掛金が多ければ運転資金は安定すると説明しましたね。
買掛金の支払日が遅いほど、資金繰りは楽になり、支払日が早まると苦しくなります。
経営者はこの部分をきちんと理解し取引先と
「締め日、支払日」つまり「支払条件」の交渉が不可欠です。
但し取引先のおかげであなたの店は良い食材を
仕入れできていることを忘れてはいけません。
一方的に支払い条件の変更を迫るのではなく
相手の懐事情も考え相談するのがいいでしょう。
あなたはお客様の気持ちを考える飲食業のプロですから「相手の気持ち」は分かるはずですよね。
運転資金を安定させるための「在庫」の役割
運転資金の視点だと在庫は極力少なくしたいのですが、在庫がなければ販売できません。
つまり売上が立たないですよね。これでは困ります!
重要なのは余分な在庫は持たないこと
食材などの仕入れには資金を使いますからね。
在庫が販売され売上になるまでは、資金が眠った状況になります。
在庫とは眠っている将来の売上です。
ここで大切なのは発注担当者の手腕です。
販売実績と売上計画に沿ったムダのない発注が必要なのです。
必要となる運転資金の目安
運転資金ってどのくらい持っていればいいのでしょうか?
目安は1か月の粗利益の最低3倍、つまり3か月間の粗利益が必要なのです。
まず、1か月の粗利益を算出してみましょう。
粗利益の算出
粗利益の算出方法です。
売上ー食材費と考えたあなた
間違いでありませんが正確な数字ではありません。
正確には棚卸をしてから計算します。
(例)1月の粗利額を算出する場合(以下は仮の数値)
1月の売上合計500万円、12月31日棚卸額が80万円、1月度仕入額合計160万円、1月31日の棚卸額70万円の場合
※期首棚卸額:上記の例なら12月31日の棚卸額(営業終了後の食材のみの金額)
※期末棚卸額:上記の例なら1月31日の棚卸額( 〃 )
粗利益=売上500-(期首80+仕入160)-期末70)=330 ※粗利益は330万円
これで粗利額の算出は完了です。
運転資金の目安金額
必要な運転資金の目安は、粗利益の最低3倍(3か月分)必要ですので
月の売上を500万円に設定しましたので
年間では6,000万円に対し運転資金は990万円が目安となります。
年間売上の約1/6程度が必要とも言えますね。
仮に口座に990万円あっても「安心」ではないのです。
なぜなら4カ月先は分かりません。
従って「資金繰り表」で最低でも半年先の残高を知っておくことが大切です。
以下の記事では今さら聞けない資金繰り表の作り方と使い方を詳しく解説しています。
まとめ
この記事では、運転資金とは「経営運転資金」ともいい
「固定費」「変動費」の2つの要素をもっている。
売掛金・在庫・買掛金と密接な関係にあり
粗利益の3カ月程度を目安として持っている必要がある。
●売掛金は早く現金に
●在庫は適正在庫を目指す
●買掛金は出来るだけ支払日を先に設定
これで運転資金が安定する事が分かりましたよね。
但し最低6カ月先の現金残高を知っておくために「資金繰り表」を活用する。
安定した運転資金を確保し経営して下さいね。
きっと笑顔あふれる素晴らしい未来があなたを待っていますよ!!
この「お金の教科書ブログ」では、お金に関する様々な発信をしてますので他の記事も見て頂けると嬉しいです。
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以下の記事では資金繰りが苦しい、ヤバイ!!時にとるべき行動について解説しています。
資金調達の種類について、銀行含む金融機関からの融資、ファクタリング、出資してもらう、クラファン等あります。
— YUKIO@飲食店コンサルティング (@YUKKIE1122) March 17, 2024
各々にメリット、デメリットがあるので自社にあった方法を選び、経営・キャッシュフローの安定化→事業の発展→従業員の充実した生活→家族の笑顔を大切にしましょう